身体との対話を深めるようになると、身体にも季節があるものだということがわかってきました。自然界に生きる身としては考えてみれば当然のことなのですが、アタマでコントロールすることが増えている現代人には、これがなかなか、気づくことさえ難しくなっているようです。
などと言っている私自身、けして身体の季節感に鋭敏!というほうでもありません。まして、そんなに自分をアタマでコントロールできるほどの知性も持ち合わせてはいませんが、そういうふうないたって普通の "凡人" でも、ちょっと耳を澄ましてみれば、ああ、明日はお天気が大崩れするのかもしれないな、などという、ちょっとした天気予報もできる感覚は持っているものだと思います。
桜が咲いた、という解りやすい出来事もありますが、ふと目が覚めて窓のほうをみたとき、漏れてくる光がなんだかまぶしい。「ああ、もうすっかり春だなあ」とつい口走る、そんな気持ちのこと。
そして、身体のなかにも春がきていることがわかる瞬間も。特別な才能を持ち合わせていなくても、知識や意地?でがんじがらめなガードを固めなくてもいられると、おのずとそれが感じられるのではないかと。
過去にずいぶんとガチガチだった自分なので、ことさらに今の季節感がたのしいです。もしかしたら、ものすごく体感のとぼしい子どもだったのかもしれません。
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