2月19日、かなーり寒い日曜日。この日、私の通っている太極拳導引教室で年に一度だけ参加している太極拳の交流会に出てきました。
インフル+マイコのダメージいまだ完全には醒めやらず、直前の練習にやっと復帰したものの、本練習のまえの準備運動ですでに脚がガクガクするような状態。でも、一度は参加自体あきらめかかったこのイベントに、なんとか出られるようになっただけでも嬉しいことと、なにかいつもより静かでクリアな気持ちでのぞみました。
そもそも太極拳は体調万全でのぞむべきものというよりは、むしろ不調を抱えているときにこそ、その効力が味わえるもの…なんてことを、しみじみ実感できる一日でした。
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私は今の教室に来るようになるまで、太極拳にも「大会」というのがあり、出場選手たちが審査員に点数評価される都大会とか全国大会という世界もあるということも知りませんでした。そしてそういう点を競うものを「競技大会」といい、競わないものを「交流会」などといって区別するもの(であるらしい)ということも。(ちなみに参加したこの会は、前半の個人部門は競技大会、後半の団体部門は交流会)
競う競わないとか、点の基準はどうだとか。太極拳というものの本質(養生であったり武術であったり哲学であったり)から考えるといろいろと「違うんじゃないかなあ?」という話も当然あるわけですが、まあ、そこまで突き詰めなくても、点数は関係ないから、とりあえず "お祭り" として参加してみませんか?という師匠の言葉に促されるように参加しはじめて早8回めかそこらです。
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師匠の "お祭り参加のススメ" には、人前でやるということでの緊張との折り合いのつけかたみたいなものを練習するいい機会、という考えもあるのです。だから当然、いい点をとる・一番になる、などは、わが教室においてはほんとうに一切関係がありません。
この考え方、頭ではわかっていてもなかなか実践できるものではなく。はじめのうちは参加するたびに「緊張してろくに動けなかった」「ついかっこよくやろうとしてしまいバランスを崩した」「点が悪かった」のような反省・自己嫌悪することばかり。
しかし、こんな実経験を積み重ねることで、しだいに『ひとまえ』が平気になりました。太極拳に限らず『いい点とりたい』的な考えや態度が出てくるとチェックできるようにもなり、そうそう、本来の目的は「点」じゃなかったはずだよね、と軌道修正することも。
ふだんの『自分との対話』的な練習とはまた別の、年に一度の『ひとまえ』練習。
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身体の力みに気づいて、要らないものは手放していく。
こんなことを、気持ちのうえでも同時に練習してきたのだと思います。
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